プロジェクトProjects

進行中プロジェクト Ongoing Project

 


(仮称)安平町立早来小学校・中学校

2022
北海道胆振郡安平町

構  造:鉄筋コンクリート造+木造 / 鉄筋コンクリート造+鉄骨造
階  数:地上2階

アトリエブンク( 意匠設計 )
山脇克彦建築構造設計( 構造設計 )
総合設備計画( 設備設計 )
キタバランドスケープ( 外構設計 )
設計事務所ゴンドラ( 水廻り設計 )
教育環境研究所( 基本設計 (教育環境計画) )
チームラボ( ICT環境設計 )

北海道胆振東部地震で被災した中学校の再建に合わせ、1学年1クラスの義務教育学校を建設するプロジェクトである。単なる再建ではなく「自分が世界と出会う場所」をつくるという大きな目標が掲げられた。敷地は早来小学校に隣接する原野で、丘と小川がある。これを大切な資源と捉え、丘を抱くように教室を弓形に配置し、端部には小川周辺の自然観察拠点となる木工室と広場を計画している。
内部は住民が常時使える開放エリア、学校が使っていない時に使える共用エリア、学校の専用エリアの3つにゾーニングしている。開放エリアである図書室を学校の中心に据え、共用エリアである美術室、家庭科室、大・中アリーナを開放、専用エリア両面に隣接するように配置し、学校と住民の各々の活動を視覚的につなげ、住民と学校がより親密な関係を作り上げるきっかけになることを目指している。
各教室はハイサイドライトをもつプロムナードでつながる。小学校にあたる前期課程はPod型の教室で通常の面積の約2倍の広さで、一斉授業からグループ、個人学習まで様々な形の学びに対応する。中学校にあたる後期課程は教科センター方式が採用されている。
構造は2階上の外周部梁までをRC造とし、必要スパンに応じて木造トラス、鉄骨ラーメン、鉄骨トラスの小屋組を架けている。適材適所な構造形式によって、外に対しては多彩な形とボリュームを、内部を歩けば構造による空間の違いとハイサイドライトの光によって、変化に富むシーケンスをもたらす。毎日異なる「環境」と「人」に出会う場をつくることで「自分が世界と出会う場所」に応える。

 

 

 

 


芽室町役場庁舎

2021
北海道河西郡芽室町

構  造:鉄筋コンクリート造 + 鉄骨造
階  数:地下1階、地上3階

アトリエブンク + 創造設計舎 JV( 意匠設計 )
金箱構造設計事務所( 構造設計 )
アトリエブンク + 総合設備計画( 設備設計 )
プラッツ( 外構設計 )

十勝地方に位置する芽室町役場庁舎の建て替えプロジェクトである。まちの中心(駅・商店街)と公共施設群の結節点となる敷地を生かし、庁舎内部に町民の居場所をつくり、歩いてまわれる親密なまちづくりの核となる開かれた庁舎を目指した。
限られた敷地の中にコンパクトな正方形平面を重ねた表裏のないデザインで、3階ヴォリュームをセットバックさせて周囲の住宅スケールに馴染む佇まいとした。四周に張り出した2階ヴォリュームの深い軒下に街路と直結する3か所の出入口を設け、どの方向からも安全にアクセスすることができる。
内部は各階異なるループ動線を設け、対角に配置した縦動線がつなぐ明快な構成である。まちとつながる1階には外周部に町民の居場所を点在させ、街路からふらっと立ち寄りたくなうような内外が連続する開放的なつくりとした。外周のガラスにはトリプルガラスを採用し、断熱性と開放性を両立している。
1階外壁面の4ヶ所に耐震壁+制震ダンパーをバランスよく配置することで、内部にブレースや壁が出ない構造計画とした。見通しが良く効率的な執務環境を確保し、将来の組織改変や複合化にも対応できるコンパクトでフレキシブルな庁舎を目指した。

 

 

 


ニセコ町役場庁舎

2021
北海道虻田郡ニセコ町

構  造:鉄筋コンクリート造
階  数:地下1階、地上2階

金箱構造設計事務所( 構造設計 )
アトリエブンク + 総合設備計画( 設備設計 )

世界屈指のスキーリゾートまた先進的な環境への取組で知られるニセコ町の新庁舎である。歩いてまわれる街の結節点となり、豪雪や災害から町民生活を守り、環境配慮、町の魅力発信を体現する庁舎を目指した。
町民サービス窓口全てを1 階に集約、町長室等の執務の中核を2 階に配置。羊蹄山の大パノラマが広がる3 階の平土間円形議場は多目的利用が可能となる。町の木であるシラカバを床・壁仕上げに採用し共用部には町内家具作家による木製家具が配される。
冬季には雪庇被害が深刻な問題となる。市街地では珍しい3 階建て新庁舎には、1 階屋根が大きく2、3 階を小さくした特徴的な断面を採用し、落雪を1 階屋根で受け止め歩行者を守る。
『SDGs 未来都市』に認定されたニセコ町はCO2 排出量の大幅削減目標を掲げている。設備類は段階的な整備目標と定め、限られた予算を徹底した外皮性能の向上に費やした。外部サッシは全て木製としアルゴンガス入Low-E トリプルガラスを採用。壁・屋根面には高性能フェノールフォーム200mm 相当の高い断熱性能を確保し、冷暖房負荷の徹底削減を図った。
大自然の恵みと共に暮らし発展していく町ニセコにおいて、新庁舎はその象徴としての役割を果たす。

 

 

 

 


津別町役場

2021
北海道網走郡津別町

構  造:鉄筋コンクリート造 + 木造
階  数:地上2階

金箱構造設計事務所( 構造設計 )
アトリエブンク + 総合設備計画( 設備設計 )

オホーツク圏内陸部、人口4,600 人余りの町における複合庁舎である。新たな町民の居場所づくりはもとより、「愛林のまち津別」にふさわしい木材利用が重要なテーマであった。
敷地が限られていたため、建物を2 層にまとめた上で四周に庇をまわし、町民の外部動線を確保した。西側にエントランス、主な窓口機能や福祉関連機能を1 階に配置して利便性を高めた。カウンター上部を吹き抜けとし、トップライトから自然光が注ぐ開放的な空間とした。
構造は、建物外周部を堅牢なRC 造で囲い、中央部を開放的な木造とする混構造を採用した。建物全体の水平力を負担する厚さ400mm のRC 耐力壁は、外壁の防耐火性能を満たすと同時に、深い陰影を建物内外に表出する。水平力から解放された木造部は、方杖を四方に伸ばした樹形柱により梁せいを抑え、9.1m スパンを合理的に実現した。
構造材はもちろん、内外装、家具造作、サイン等あらゆる部位に木材を多用した。地場工場で生産される針葉樹構造用合板は、サンダー加工して仕上材に、積層接着して家具に転用する等、新たな「素材」として扱った。外装は、カラマツ・トドマツの小角材を突き付けて合板に釘留めした簡素な造りとし、木本来の素材感を無骨に表現した。