滝川市栄町3-3地区再開発事業

Takikawa City Sakae-Machi 3-3 District Redevelopment Project

2018
北海道滝川市

医療介護棟( 第1期 )
構  造:鉄筋コンクリート造
階  数:地下1階、地上3階
延床面積:5,687㎡

金融機関棟( 第2期 )
構  造:鉄骨造
階  数:地上6階
延床面積:3,764㎡

コンパクトシティ( 基本構想 )
札幌構造設計事務所( 構造設計 )
アトリエブンク + 総合設備計画( 設備設計 )
アトリエブンク + GT アドヴァンス( 外構設計 )

縮小する都市においては、どのように都市機能を更新していくかは避けられない課題である。栄町3-3地区は市の中心にあり、中空知の商都滝川の象徴であった。人口減少や商業環境の変化により、核となる商業施設が閉鎖され、賑わいが失われたが、まちづくり会社が権利者から不動産を購入し、事業者を募り、事業者に代わって建設を行う「代行型再開発」が行われた。事業者は2社で、サ高住・老健・医院を核とする医療介護棟と地元信金の本店となる金融機関棟を建設した。
どのような空地を残すかも重要な課題である。用事がある人だけではなく、人々が歩き回れる空地こそが生きた空地であると考えた。
敷地は、滝川駅から続く商店街と国道が60°で交差する場所にある。国道沿いにはバス停があり、待合や自転車置き場の整備が求められた。バス停と商店街の往来を空地に呼び込むため、各棟の配置に配慮し、金融機関棟に整備した市民ギャラリーも透明性を確保して、見通しのよい空地とした。空地は国道に平行したシンプルなラインのペーブメントで覆った。商店街側から見ると60°の角度が地表に浮かび上がり、国道と商店街のつながりを強めた。バス停と市民ギャラリーを結ぶカバードウォークは、医療介護棟、金融機関棟とともに空地を囲み、溜まりの場としての落ち着きをもたらす。金融機関棟の2層吹抜けのロッジアは、アプローチであり、雨宿りの場であり、往来の場でもある。
医療介護棟と金融機関棟とは用途もかけられるコストも異なるが、どちらも純ラーメン、柱と梁、ぽつ窓といった単純なもので建築を構成した。デザインコードを合わせて地区としてのまとまりをつくるためだけでなく、そもそも初源的であることが、建築が末長く使われるためのひとつの方法であると考えた。