上士幌町生涯学習センター

Kamishihoro Lifelong Learning Center

2017
北海道河東郡上士幌町

構  造:木造 + 鉄筋コンクリート造
階  数:地上2階
延床面積:4,122㎡( うち既存部1,791㎡ )

金箱構造設計事務所( 構造設計 )
アトリエブンク + アルスゼータ( 設備設計 )
プラッツ( 外構設計 )

町内4施設(生涯学習センター、学童保育所、発達支援センター、高齢者センター)をひとまとめとし、既存図書館に増築するプロジェクトである。人口が減少しつつあるまちにおいて、周辺施設のネットワーク形成と、機能統合による相乗効果を生むことで「新たなまちの結節点」として機能させる計画である。
建物は既存図書館をL型で囲むコンパクトな配置とした。敷地の四周に役場庁舎やこども園、商店街、住宅地が近接することから、出入口を四方向に設けて町民の利便性を高めた。また外周のガラススクリーンのファサードと深い庇は、内部の活動をまちに開き、来訪者を迎え入れる裏表のない外観とした。
内部では四方向の出入口を結ぶ十字の動線が、建物中央に配した円形平面のプレイルームを囲む「プロムナード」に合流する。この「プロムナード」に沿って様々な活動が連続することで、お互いの活動を確認することができる、一体感が生まれる構成とした。
構造は平屋部分を木造、2階建て部分をRC造とした。木造部は地場産カラマツの大断面集成材による7.2mグリッドを基本としている。施設の中心となる直径18mのプレイルームは、円形平面に梁を井桁状に架け渡す構造形式とし、スパンと梁部材を小さくする架構とした。
奥行きの深い平面計画であるが、プレイルーム上部の中空ポリカーボネイトパネルによる拡散光、各所に設けた小さなハイサイドライト、中庭等からの間接光などにより、内部空間全体に自然光が行き渡るように計画した。
新しいまちの結節点は、十分な自然光で満たされる開放的な木造建築の中で、町民の自由な活動が生まれる場所となることを目指した。

北海道赤レンガ建築賞2019